いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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鉛の危険性と日本の水道水

先日のニュースでアメリカで鉛入りのネックレスを飲み込んだ幼児が亡くなったことが報じられていた。
ショキングなニュースだ。
なぜなら、日本では鉛対策というものが結構遅れているということを前に聞いたことがあるからだ。

僕の知っている範囲では、日本の水道水の危険性だ。
日本では水道水に含まれる鉛対策があまりにも遅れているというのだ。
昔は水道の本管に鉛管が使われていたことがあったそうだ。
でも、最近は取替えが進んでいてだいぶ本管の鉛管は少なくなってきているのだそうだ。
問題はそのことではないらしい。

その鉛管に変えてどのような材質の管が使われているのかというと、これが塩化ビニル管(以後、塩ビ管)なのだそうだ。塩ビといえば発がん性物質であり、焼却時のダイオキシンなど有害性が多岐にわたる。
今でも、建築建材ではビニルクロスなど使用用途は多く問題である。
で、その塩ビ管からは鉛が水道水中に溶出するのだという。
これに輪をかけて、さらに問題は深刻になるのだが、日本で使われている水道用の蛇口や接合金具から鉛が溶けだして水道水を汚染しているそうだ。

このような日本の水道金具類は鉛の含有率が高く、欧米では販売することができないほどのレベル(販売禁止商品となっている)なのだそうだ。
なぜこのようなものに鉛が含まれているのかというと、施工しやすいようにやわらかくするためだそうである。

4年ほど前だろうか?TOTOから鉛フリー(鉛ゼロ?)の商品がでたらしい。
それでも一部だけなのではないだろうか?
いくつかのメーカーのショールームに行ってこのことを尋ねても、現場の人はすぐには答えられない。
「鉛は使われていないと思いますが。。。」
現場サイドもこの程度の意識なのだ。
成分表示を見せられれば少しは納得するけれど、まったくいいかげんな返事しか返ってこない。

水道水のことは以下のサイトが大変参考になる。
http://www.arita.com/ar/?p=100
このサイトででてくる「あぶない水道水」を購入して読んでみて大変参考になった。
著者は食堂で出てくる水にも口をつけないのだそうだ。

けれど、一般の水道水にどの程度の危険性があるのか僕にはわからない。
有害物質がゼロでなければいけないということになると道も歩けないし、何も食べられなくなる。
結局は濃度なのである。
一度、自宅の水道水の成分を詳細に調査すればいいのだろう。
ここまでいいのだろうけど、今のアパートでそんなことする気も起きないので、簡易な浄水器で鉛も除去するタイプのものを使っている。
トリハロメタン等だけでなく鉛まで除去するタイプは1,000円~2,000円くらい高いけれど、健康と不安を考えると大した出費ではないと思う。

それと忘れてはいけないのが、水道を出すタイミングによって有害物質の濃度が著しく違うということだ。
浄水器を使う場合、最初に出てくる水は浄水器で採取されている有害物質が溶出してくるので有害物質の濃度が浄水器を使わない場合よりも高いのだそうだ。
よって、少しの間、流水させてから使うということだ大事なのだそうだ。
この使い方を間違えると、逆に浄水器自体が凶器となってしまう。

それと、朝一番のように長い時間水をださなかった後などは、水道管や水道金具からの有害物質が多く溶出しているためしばらくの間(バケツ一杯分くらいだそうだ)
流水してから飲み水や料理水に使うようにしたほうがいいらしい。
だから、このような水は顔を洗ったりのような洗面用などで使うようにした方がいいようだ。

でも、日本の一般的な家庭でこのように気をつけている人など皆無だろう。
それでも地域や家ごとに有害物質の濃度は違うだろうし、病気になったりしてもこれが原因、遠因で病気を誘発しているというようなことがわかることはほとんどないと思う。

それでも、、、気をつけたほうがいいに違いない。
なぜなら、鉛を中心とする有害物質が人体に悪影響なのは実験結果などからはっきりわかっているのだから。
アスベストが最近になって問題視されているけれども、あれだって前からわかっていた問題を国が放置していただけなのだ。このようなのアスベスト問題を見ても国が頼りにならないのは事実なのだ。使いやすい建材を大量に生産して使う。
これで経済が活性化される方を優先するのだろう。それをさせるのが産業界だ。
一部の大企業の理論で事が進められるからだろう。
鉛問題も同じようなものだろう。
欧米で販売できないような製品をなぜ日本では販売許可するのか?
マスコミもアスベストだけでなく大きく取り扱って欲しいものだ。

それでは、現在、家を新築する場合、水道水対策をどうするのかというとここ5年くらいの間で「さや管ヘッダー工法」なりものがだいぶ普及してきたようだ。
これは、将来、古くなった水道管を簡単に取替えできるように、外側の硬い管の中に柔らかい管(架橋ポリエチレン等)を通しておくというものである。

今では半分くらいの水道業者が何も言わなくても「さや管ヘッダー工法」を採用しているのだそうだ。(この間、建売住宅を内見したときにもさや管ヘッダーだったので、びっくりした)

水道法ではいろいろな材質のものが使用許可されているようであるが、実際にはまだ塩ビ管が多い。これは最悪で止めたほうがいいだろう。
まだ、塩ビ管を使っている業者に説明を求めても何も理解できないことだろう。
ポリエチレン管はそれなりにいいようだけれど、経年劣化による水道管の取替えのときには壁を壊したりする必要がでてくる。でも、ベターだろう。

健康住宅派の建築家などの間ではステンレス管ということで意見が一致しているようだ。
でもこのステンレス管、問題なのはまずコスト。本当の値段の違いを聞くとびっくりするくらいの差があるらしい。材料だけならまだしも施工費の金額差が大きいらしいのだ。
ステンレス推進派の人は他の管を使いたくないだろうから
あまりハッキリした金額差を提示しないかもしれない。これは、設計士だけでなく建築関係全般に言えることであるが、自分達がよく採用してなれている、またはポリシーをもって採用している工法や材料などは、客に対してそれ以外の選択肢との明確な金額差を提示することはあまりしない。すれば一般の人はほとんど安い方を選択するようになるからだと思う。

ステンレス管で気をつけなければいけないのは、それ以外に金属管であるが故の結露対策だそうだ。
それに、ステンレスは錆びないと言っても金属なので、錆びにくいというだけで結局は錆びるらしい。(20年?30年?)
そのときに壁を壊して管を差し替えなければならなくなる。
ステンレス管はお金持ちの人だけしか勧められないものらしい。
それでも、最近はパッケージとしてのステンレス水道管製品がでてきているようでコストが見合えば採用ありかもしれない。

さや管ヘッダーで架橋ポリエチレン管を使う場合はどうか?
コストは建売でも採用するくらいだから安いようだ。
メンテは将来取替えが簡単なのでいいだろう。
安全性だけれど、これは程度の問題になる。
なぜかというと全ての樹脂(管)からはビスフェノールA等のような環境ホルモンが含まれていることを健康住宅派の建築家たちは指摘する。
しかし、その濃度がどうかというと、水道を出し始めたときの濃度でその危険性を指摘しているのである。流水してからの濃度は問題にするようなレベルのものではないらしい。

結局、安全性、コスト、メンテのことを考えると架橋ポリエチレン管でのさや管ヘッダーがよいようだ。
お金があるか、安く施工できればステンレス管だろう。

何もわからずに大金を出してステンレス管にしたり、いつもこれでやってるという安易な理由だけで塩ビ管などを使わないように注意したいものだ。

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