いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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多湖 輝さん…子育てを学んでいくという姿勢

子育てというものは、どんな親でも最初の子供が初体験となる。
子育てに関しての知識は特別に専門の教科として学校で学んでいない限り
そのノウハウに関しては自分が育てられたときの自分の親が一番のサンプルになっていると思われる。

ほとんどの人がたいていそうだろうと思うが、今いる自分が自分の親の育て方で
それなりに育っているからでもあるかもしれないが、
人間というものは自分が育てられたのと同じように、
自分の子供にも同じように接してしまうものだそうだ。


しかし、自分が育った時代や環境と今の子供が育つ時代や環境は違うのである。
そういう理由もあるが、自分の親の接し方に気に入らないところも少なからず
あるし、やはり自分なりに子育てについて学んでいくということは大切だと思うので
自分のこれまでの経験だけに頼らず、子育てにより関心の高い連れ合いの意見も
参考にしつつ、自分でも子育てに関する本をときどき読んでいる。


最近は、フレーベルモンテッソーリレジオ・エミリアニキーチンピラミッドメソッド
日本にも普及してきて人気のシュタイナーなどの古典的?で普遍性のあると思われる
本を中心に読もうとしている。

これらの世界的にも有名な教育法はそれなりに研究も進んでおり、
知っておくと知らないとではまったく違うことは理解できる。
やはりこのような古典的な教育法はある意味、普遍的な変わらない共通したところも見えてくる。


しかし、いつもこのような本では頭が疲れてしまうので、より具体性のある
心理学者の多湖 輝(たご あきら)さんの子どもが輝くいい言葉いい話し方という本を先日読んだ。


この本では以下のような目次になっている。

「はじめ」に 子どもにとって何より大切なものがある
第1章 「正しいこと」を教えるワサビの効いた14の言葉
第2章 小さなときから、子どもの「勇気を育てる」14の言葉
第3章 子どもの「気持ちが明るくなる」14の言葉
第4章 子どもに「自信を持たせる」14の言葉
第5章 子どもに「目標を持たせる」14の言葉
第6章 子どもの心に「安心を与える」14の言葉
第7章 子どもを「元気にする」14の言葉
第8章 子どもに「感謝と感動を教える」14の言葉
「おわり」に 言葉の力を、もっともっと信じたい

この本の中では、親であることが楽しくなる112の言葉が具体的に書かれていて
その言葉が放つ効果とか意味合いを1、2ページずつわかりやすく説明している。

この本では「子ども」とひとくくりに書いている。
しかし、実際には同じ子供と言っても6歳以下の幼児もいれば中学生なども子供の範疇であり、
一概に同じ言葉を使うことはどうなの?とも思えてしまう。

子育てというのは、その年齢によって細かく発育段階が違い、子供のタイプによっても
接し方を変える必要があることは他のいろいろな本からも理解できているが、
この本を読んで感じたのは、そういうディテールを詰めるような細かい教育法を学ぶというよりは、
読んでいて、この本の中で紹介される言葉がどれも気持ち良く、
読んでいるこちらの気分がとてもさわやかというか純粋に気持ち良くなったことである。

この本の中で紹介されている言葉を実際に自分の子供に投げかける場合でも
そのタイミングなどによって反応もさまざまだと思う。
しかし、親である自分がこういう純粋に子育てに関して自分の子供を気遣う気持ちが大事なのではないかと思う。


この本を読み終えた後に再度、川淵三郎さんの「J」の履歴書 日本サッカーとともにを読んだ。



すると、偶然であるが、この本の中でも子どもが輝くいい言葉いい話し方の筆者である多湖 輝(たご あきら)さんのことが出てきて、引用すると

手品が好きな僕はアマチュアの伝統ある東京マジシャンクラブの会員であり、
師匠と勝手に呼んでいるのが多湖輝さんだ。多湖さんにはS級ライセンスの講師も務めてもらった。
最初は「スポーツに興味ない」と固辞されたが、これが縁でご夫婦でサッカーが好きになられた。
毎年夏、軽井沢の多湖さんの別荘に招かれ、ゴルフとマジックを楽しむ。
奥様の須磨子さんは女房の理想の女性でもある。

とあった。
また、サッカーにつながった。

S級ライセンスというのは今の日本のサッカーライセンスでも最高難度のライセンスでこれがないと
Jリーグの監督にもなることができない。
その講師というのだからすごいなと感じると共に、日本サッカー協会がサッカーだけにとどまらない
人間教育というものを大事にしていることをうれしく思う。

最近は日本サッカー協会の6歳以下のキッズプログラムでもあまりボールを使わず、
心と体の関連性を重要視した指導法になってきている。
それは図らずも、最初に述べた
フレーベル、モンテッソーリ、レジオ・エミリア、ニキーチン、ピラミッドメソッド、シュタイナー
などの理論とともに今日の社会環境も考慮したものに変わってきているのだ。

日本サッカーのエリートを養成するJFAアカデミー福島でも人間教育を重視しているようで、今の日本サッカー協会がやろうとしていることは、サッカーの実技だけ指導するという範疇ではない。

1つのスポーツ団体の枠を超えて、このような人間教育に関わっていることは
サッカー協会のみならずサッカーに対して(うちにとっては)多大な投資?
をしている僕にとっては大変喜ばしいことである。