いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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’82スペイン大会の開幕前

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ここでは、1982年スペインワールドカップの観戦記のコラムを連載しています。
コラム一覧はこちらです。
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1982年という時代には、今の日本では考えられないぐらいサッカーの情報は少なかった。
当時、サッカー番組と言えば、東京12チャンネル(現テレビ東京)の「ダイヤモンドサッカー」ぐらいだったけれど地方の長崎はネット局に入っておらず「ダイヤモンドサッカー」は見ることができなかった。

そんな中で唯一の情報と言えば、サッカー雑誌であった。
当時はサッカーマガジンとイレブンの2誌だけだったと思う。
それも今と違い月刊誌だから情報が少ないながらも紙面を重箱の隅をつつくように読んでいた。
しかも、多感な時期で記憶力もいいものだから有力国など先発の11人をサラで言えるぐらいであった。
今はW杯直前になってもメンバーどころか対戦カードすら覚えきれません。

そういう微々たる情報では、直前の親善試合でフランスがイタリアに何十年ぶりに勝ったとか
2大会ぶりの出場となるイングランドの”マイティマウス”、ケビン・キーガンの意欲が紹介されたりしていた。
そして、優勝候補としては
予選の成績で抜群だった西ドイツと前年のヨーロッパツアーで完璧な試合ぶりを見せたブラジルと
前回優勝メンバーにマラドーナとディアスを加えたアルゼンチン、それと地元スペインとが優勝候補であり、
その次にダークホースとして直前試合でイタリアを破ったフランスと2大会ぶり出場のイングランドという評判だった。
イタリアは直前試合のフランスに敗れるなど前評判はあまりよくなかったものの、八百長事件から復帰する
パオロ・ロッシ次第でエンツォ・ベアルゾット監督がどのように起用するのかということが注目されていた。

今大会はNHKが注目の試合を数試合放送することが決まっており、
僕はワクワクした気持ちで2回目のW杯観戦を迎えようとしていた。